【書評】「年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学」〜エンジニアが増えればヨガのインストラクターも増える〜

書評
年収は「住むところ」で決まる 雇用とイノベーションの都市経済学 | エンリコ・モレッティ, 安田洋祐(解説), 池村千秋 |本 | 通販 | Amazon
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本の内容の個人的まとめ

優秀な人の周りには優秀な人が集い、さらにその相乗効果でそれぞれが成長しつつ成果を生み出すのでより優秀になる。

また、地域密着の仕事の需要も増やし賃金もあげるため、地域(都市)レベルでの成長にもつながり、シリコンバレーのような都市が生まれ、育っていく。

どこに住むか => 周りの人が決まる => 周りからの自分への影響を決める => 自分の成長が決まる

という図式が成り立つので、どこに住むかはめちゃめちゃ大事・・・

ただ、リモートワークが前提になれば、物理的な距離の影響は減るので、誰と一緒に多くの時間を過ごすのか、という観点を気にすると良さそう。

🤓はじめに

以前に一度読んだのですが、改めて読んでみました。

経済学がベースなのでちょっと難しいのですが、意外と人にフォーカスしている本でした。

会社って結局は人だよな〜と最近思ってたのですが、もっと大きく、都市に関しても結局は人のようです。

🐼読んだきっかけ・理由は?

こちらのnote「ITエンジニアは転職すると給料が上がるという話」を拝見しました。

で、単純に場所によっても給料変わるよね〜という事を思い出して、改めて読んでみました。

また、最近はcovid19の影響から、リモートワークの率が上がってきて、住む場所と働く会社の場所が同じでなくても良くなってきています。

世の中のルールが変わっていく予感しかしないですが、少なくとも今まではどうだったんだっけ?と振り返りになりました。

こんな記事も書きました。

👆この本の概要

「イノベーション都市」の高卒者は、「旧来型製造業都市」の大卒者より稼いでいる!?新しい仕事はどこで生まれているか?「ものづくり」大国にとっての不都合な真実。

Amazonの紹介文より

ちょっとわかりにくいですね。

要は、シリコンバレーの高卒者で特にITエンジニアとかで無い仕事についている人でも、他の都市の大卒者の給料よりは高いという事実があって、それは何ででしょう〜〜??という本です。

🤓作者さん

経済学者。カリフォルニア大学バークレー校教授。専門は労働経済学、都市経済学、地域経済学。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)国際成長センター・都市化プログラムディレクター。サンフランシスコ連邦準備銀行客員研究員、全米経済研究所(NBER)リサーチ・アソシエイト、ロンドンの経済政策研究センター(CEPR)及びボンの労働経済学研究所(IZA)リサーチ・フェローを務める。イタリア生まれ。ボッコーニ大学(ミラノ)卒業。カリフォルニア大学バークレー校でPh.D.取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Amazonの紹介文より

経済学者さんです。

本の内容もしっかりとした統計に基づいた分析が多いです。(が、ちょっと読みにくい・・・

⏳所要時間

3hくらい。

🙆‍♂️どんな悩みを持つ人にオススメ?

  • 海外で働くことに興味がある
  • 起業しようと思っていて拠点を探している
  • 成長するためのヒントを探してる

🤔読むと得られること

  • シリコンバレーがあんなにすごい事になっている理由
  • なぜ優秀な人と一緒に働くことが大事なのか

😺本から学んだこと・ココロに残った言葉

エンジニアが増えればヨガのインストラクターも増える

前提として、たとえシリコンバレーでも、エンジニアよりも地域密着型の仕事をしている人が大多数です。

で、シリコンバレーで働くエンジニアはめちゃめちゃ給料が良くてお金があるので、地元のサービス(美容院やレストランや習い事)にもお金を落とします。

需要があって人手不足になるので、地元のサービスの給料もあがるそうです。

なるほどね〜。
お金持ちが集まっているところはお金が回る・・・

高技能な人が周りの人の給料もあげる

高技能な人が多いと、以下の理由で高技能で無い人の生産性もあがって(そして、企業が儲かるので)、全体の賃金があがります。

  1. 高技能の人は一緒に働く人の生産性をあげる
  2. 新しい高度なテクノロジーを導入しやすい
  3. 人的資本の外部性が生まれる

「人的資本の外部性」というのは、

人と人が交流すると、その人たちはお互いから学び合う。その結果、教育レベルが高い仲間と交流する人ほど生産的で創造的になる

という事です。

「人は周りにいる5人の平均で決まる」的なやつですね。

『人は周りにいる5人の平均で決まる』という法則
31歳で億万長者になったというアメリカの起業家、ジム・ローンの言葉にこんな言葉があります。 あなたは最も多くの時間をともに過ごしている5人の平均である。 ジム・ローンこれは日常多くの時間を共にしている5人の平均が自分であるということ。平均し

新しいアイデアがまったくの真空地帯で生まれることはめったにないというシンプルな事実と関係がある。さまざまな研究によると、創造性の持ち主が交わり合うと、互いに学び合う機会が生まれてイノベーションが活性化し、生産性が向上する。そうした知識の伝播・拡散も、イノベーションハブに身を置く働き手と企業が享受できる大きな恩恵だ。

高い技能をもった人たちと一緒に働くことにより、みずからの労働生産性も高まっているからなのだ

確かに、、、

優秀な人は周りも引き上げるってのは私の体感とも一致しますね〜。

誰と一緒に仕事するかっていうのはものすごく大事なんですねぇ。

物理的距離は大事

ここはwithコロナな時代になっていってどうなるか気になりますが・・・

知識の伝播は、距離の影響を強く受ける。距離が離れると、知識はたちまち命を失う

厚みのある労働市場に身を置くことが働き手の収入に及ぼす好影響は、専門職の場合とくに大きく、その効果は過去三〇年間を通して拡大してきた

ベンチャーキャピタリストたちはいまだに地理的な近さを重んじている。インターネット電話のスカイプや携帯電話が普及しても、この点は変わっていないのだ

少なくとも今までは、物理的な距離がすごく大事、という観点がいくつか説明されています。

この本が書かれた時でも既にSkypeはあるのですが、それでも物理的距離の近さによるメリットは他には代えがたいようです。

まあそうだよね。

ただ、Covid19によってかなり前提が変わって、物理的な距離を小さくとる事のリスクが大きくなったので、今後どうなっていくのか・・

感想

個人的成長について、周りの環境を〜、という話は良く目にしますが、これだけのスケールでの話は初めてです。経済学者らしくしっかりと数字を出して根拠を出してくるので、説得力がありました。

結構読みにくくて経済学的にうんぬんはさっぱりだったけど、結局人同士の関係が大事なんだなぁ、というところに個人的には落ち着きました。

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